夜空にひときわ輝く二つの星

夜空にキラキラと輝く星。
それに願いを託すこともあれば、
進むべき道へと導いてくれることも。

2017年9月9日…私は
ひときわ輝く星を見つけた。

「見つけた」といってもそれはあまりに
突然だったからそのときは、自覚症状なんて
なかった。

でも、いまから思えば…
あのときだったのでは…と。


最初は「その姿」を観て、思わず双眼鏡を
下ろした。

私が知っている『彼』とは
全く別人に思える人物がソコに居たから。

息をのんだ。

2月に帝劇で観たとき
『ステージに立っていた』彼が
『凛とした…自信溢れる表情でステージに
立っていた』から。

ただただ驚いた。

そこからは自然に彼を目で追うように
なっていった。

なんだか心がワクワクして、
止まっていた時間が動きだした気がした。

何度か足を運ぶうちに、
どんどん惹き込まれていった。

毎回、新しい発見があった。


セリフがない時間がほとんど。

アンサンブルの方もいる中でダンスが
ズバ抜けて上手い…
というわけではなかったかもしれない。

それでも『ステージに立つ人』として
表情、息づかい、指先まで意識された動き…

どんな時も「みられている」事を
意識していたであろう彼は後ろ姿や横顔にも
美しさがあった。

狂気じみた演技でも、引き出しの多さに
驚かされた。

ターンもとても素敵で。
ターンした後、回転のスピードも関係あるのか、
首の残し方なのか、手の角度なのか…。
周りだけ時が一瞬止まっているとのでは?
という錯覚に陥ることもあった。

下を向いた後、前に向き直ったときのお顔が
超絶オトコマエで…
時を止めることができる魔法使いが舞い降りて
きたのかと思ったほど。

そして何より驚かされたのは彼の目。
『目は心の鏡』という言葉もあるけれど。
そこには、いろんな思いが映されていた。

『目や目線』をこんなに自由自在に操り
表現できるとは!と驚かされた。

とにかく、いろんな表情で魅せてくれた。


『ひとつの顔は神が与えてくださった。
もうひとつの顔は自分で造るのだ。
(Shakespeareの名言。Othelloより)』

9月、10月…SHOCKの地方公演。
その2ヶ月の間にも変化に驚かされた。
彼は変化し続けていたから。

挑戦、失敗、成功、達成…経験から
造り出されていく
彼の『もう一つの顔』は、とにかく
眩しかった。

ただただ、お顔が変わる時期だから…。
と片付けてしまうには勿体無い!と思うような
「顔つきの変化」を感じることができた。



帝劇ではそこまで心を動かされることが
なかったのに、なぜ心を奪われたのか…

答えは地方公演のパンフレットにあった。

連続して舞台を経験し、そこで得たことを
いかさなければ意味がないと語る彼。

そのとき、帝劇と梅芸の間に、彼が彼自身の手で
掴み取ったとも言える外部舞台を経験していた
ことを知ることになった私。

「殺陣にも歌にも踊りにも、しっかり
そのときの感情を入れないとダメだ」と気づき
「1公演1公演ちゃんと新しい気持ちで
臨みたい」という強い思いを1公演1公演
しっかりぶつけていたから…
心が揺さぶられたのかもしれないと思った。

決して、帝劇の彼が手を抜いていたという
意味ではない。
あのときは、ただただがむしゃらに、
しがみついていく…
必死さが勝っていたのだと思う。

秋には、その必死さよりいろんな経験をして
自信が持てたことによる、いい意味での
食らいつく感じが出ていてのだと思う。

魅せられた理由が少しずつわかり、自分の
気もちも少しずつ整理ができてきた。


素敵なダンスで魅せるのに、
思わずクスッとしてしまう話し方や仕草。
かと思えば…ドキッとする表情に、
そんな発想を!?というような発言。

でも、どれも私にとっては新鮮で。

それでいて…ずっと忘れていたものを、
取り戻したような気がした。



そんな矢先…

私が思っていた場所ではないところで
「必死に食らいつく」彼が居ることを
知ることになった。

「もしかしたら…」と思っていたとはいえ、
実際そこに居ると知ったときは
言葉でうまく表せない気持ちになった。


彼に心を奪われ、
彼のことを知ろうとした時間より
彼が属することになったグループを
観てきた時間の方がうんと長かったから…

なんとも言えない気持ちのまま過ごしていた。

いろんな思いを抱えている人たちが
居ることも知った。

思いは違えど…
私も、その中のひとりだと思う…


温かく迎えてくれる人たちが居たとしても
『いま』はまだ彼にとって
ホームと呼べる場所ではないかもしれない。
この先もそんな場面に直面するかもしれない。


でも、彼は間違いなく動き出しているのだと
感じた。
11月20日のめざましTV
12月3日の少クラでの夢ハリ。

少なくともTVで観た姿は
【お客さん】ではなかった。

ダンスから、その表情から
【決意】が感じられた。


ダンスクで文ちゃんが稽古場でも
「休憩時間もずっと振り固めや、
ダンスの練習」をしていた話をしてくれた
ことがあった。

休憩時間がダメなら「居残り練習」という
代替案までだしていたよね。

あのとき、フタリでSHOCK出演という
期待に応えようという思いの強さを
垣間見た気がした。

きっと…今回、新しい環境に身を置くことを
決めたときもフタリ一緒に努力をしたのだと
思う。

そう、フタリ一緒に…。


それと同時に、すごくコトバを選びながら、
温かく迎え入れ…
包んでくれる仲間ができたのだと感じる
ようになった。

とはいえ…どちらにとっても新しい環境。

まだまだ迷いも悩みもあると思う。
これまでもそうであったように。

だから、ゆっくりでいい。
そこが『切磋琢磨できるホーム』に
なるといいなぁ…
そんな風に思うようになるまで
私は…そう時間はかからなかった。



羽が生えているのでは?と思わせるダンスは、
彼の可愛らしい部分。
重みを感じるダンスは、力強さがあり…
オトナの階段を上っている途中ならではの
色気を堪能できる部分。

軽さと重さの絶妙なバランス…
静と動の使い分け…


大きく胸を開く…
あの瞬間のダンスの仕方が素敵。
肩甲骨の稼働域も広いから、背中での表現が
できてそこも素敵。


『こんなに表現の引き出しがあり、
何より人を惹き付ける力がある!』と
いまはただただ魅せられている。


彼のことはずっと前から知っていたし、
なんなら観る機会だってあった。

でも、こんな風になるとは夢にも
思わなかったから私には彼のことを知らない…
空白の時間がたくさんある。

シャカリキに踊っていた少年が
魅せるダンスをする人へと成長して
いたのだから
その空白の時間の長さを感じる。


知らなかった時間を埋めたいと思った。
もっと早くからたくさん見ていたかった!
いろんな思いを抱えている時期のことだって
見守っていたかった…
いろんな思いが込み上げてくる。


でも、過去には戻れないし
変えることもできない。

変えていくことができるのは…未来。


それなら、これからゆっくりと
自分の目の前に開けた道を
誰かと比べることや、誰かを羨むことなく、
自分のペースで全力で楽しみながら
進んでいきたいと思う。



あの日…
夜空にひときわ輝く2つの星を見つけた。


一つは、すっかり心を奪われた松田元太くん。

もう一つは…そんな元太くんと共にたくさんの
時間を共有してきた松倉海斗くん。


キラキラと眩いほどに輝くフタリ。


いまは北斗七星…おおぐま座の一部になった。
『お・お・ぐ・ま・の・しっ・ぽ』

そう、7人で輝こうとしている。

あれ?『っ』があるから一つ多い…。

そう。『っ』はまだまだ松松という星も
観ていたいからという願いを込めて。

でも、北斗七星をよぉく見ると
そこには、小さな星がちょこんとあるから…
『っ』があるのも正解…?


そんなことを考えながら…
いまは彼らを観るのが楽しい。

そんな気持ちにさせてくれたのも
元太くんだった。

全力で楽しまないと…ね?


止まっていた時間を動かしてくれてありがとう。

そして、これからも
それぞれ眩しく輝き続けて欲しいという
願いを込めて…


ここに今までの想いを…
星屑たちを集めておいておく。